厚労省のデータの印象操作や統計ミスについて

12月16日号のプレジデントを読みました。元厚労省官僚が厚労省のデータの印象操作や統計ミスについてや、正しい統計データの見方について解説しています。

普段は雑誌も買わないし、プレジデントも読んでないのですが、なぜこのタイミングでこの記事を出したのかというのが気になったので読んでみました。

厚労省の人口動態統計の超過死亡については、2021年と2020年を比較して推移がおかしいというのはSNSやYoutubeでも言われていました。高齢化社会で団塊の世代が死んでいくので、そうなって当たり前ではないかという意見があります。昨年の段階では確かに偶然の推移かもしれませんし、超過死亡の理由については憶測でしかありませんでした。

しかし、今年2022年と2021年を比較して2月と8月で明らかにおかしい推移になっているのがデータで分かります。

偶然とは言い難いデータが出ているので、記事にしたのだろうと思います。

また、今回の特集が「頭がいい思考 バカの思考」となっており、「バカの壁」の養老氏や「国語辞典」の金田一氏をはじめ、頭がいい思考、バカの思考とは何かについてひたすら色んな方々が語っています。抽象的だったり例え話が散々続く中で、後半の厚労省データについては唯一具体的な内容の記事という構成になっています。

つまり、昨年までは情報としては3層ぐらい外の壁にあり、一般には届かず、理解されにくかったことが、1年経ってプレジデントというメジャーな雑誌で解説され、2層目の壁まで情報が近づいた。それで、この記事を呼んだ読者が拡散して1層目の壁まで情報が近づいて、来年には社会問題として取り上げられるという流れかなと思いました。

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